真夜中の向日葵

「どうしたの?汗びっしょり」



そう言いながら柚羽さんが僕の顔をじっと覗き込む。

僕も、柚羽さんの顔をじっと見つめる。



死んだって?

僕の目の前にいる、この人が?



意味分かんないよ。

僕たち、こうやって普通に肩を並べて話してるんだよ?




「……は…」



おかしくて、あまりにもおかしくて、笑いと涙が同時に出る。



「晶くん?どうしたのよ…」

「……これ、渡そうと思ってさ」

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