真夜中の向日葵
落ち着いた物腰。
静かに笑うクセ。
ゆっくりとした口調。
柚羽さんが話してくれた永輝さん。
僕の中で想像していた永輝さん、そのものだった。
「……ずっと、探していたんです」
僕は嗚咽を漏らしながら話し始める。
「でも、永輝さん、死んでて……」
「……うん。オレも探してた。死んでるくせに……」
「……柚羽さんも…」
柚羽さんも死んだことを告げると、永輝さんは顔をしかめた。
「…柚羽も…?」
「……そうよ」