真夜中の向日葵
永輝さんを探していた頃、手がかりの1つだった遼太郎さんの連絡先。
柚羽さんは電話をしても繋がらなかったと言っていた。
「なんだよ、急に。オレはずっと実家住まいだぜ?なんにも変わっちゃねぇよ。住所も電話番号も」
「……そっか」
繋がらなかったのは、柚羽さんからの連絡手段が解約されていたからだったんだ。
今思えば、不思議なことがいくつもあった。
人探しだというのに、柚羽さんの連絡先を聞いていなかったこと。
柚羽さんの友達に誰1人として会わなかったこと。
真夜中にしか、会えなかったこと……。
「…ところでおまえ、柚羽さんの墓、知ってんのか?」
「……いや、知らないよ」
「…んだよ、役に立たねぇな」
「そんな言い方しなくても」
柚羽さんは電話をしても繋がらなかったと言っていた。
「なんだよ、急に。オレはずっと実家住まいだぜ?なんにも変わっちゃねぇよ。住所も電話番号も」
「……そっか」
繋がらなかったのは、柚羽さんからの連絡手段が解約されていたからだったんだ。
今思えば、不思議なことがいくつもあった。
人探しだというのに、柚羽さんの連絡先を聞いていなかったこと。
柚羽さんの友達に誰1人として会わなかったこと。
真夜中にしか、会えなかったこと……。
「…ところでおまえ、柚羽さんの墓、知ってんのか?」
「……いや、知らないよ」
「…んだよ、役に立たねぇな」
「そんな言い方しなくても」