真夜中の向日葵
失恋した僕は頭の切り替えが早いのだろうか。
それとも、ただの興味本位なのだろうか。
次の週末、僕は自分から幸喜と健二を国道に誘った。
あの子が来ているとは限らないのに、どうしても気になってしかたなかった。
先週と同じように、おふくろがニュースに夢中になっているのを狙って出掛けることを告げる。
おふくろは予想通り、「行ってらっしゃい」と生返事をした。
幸喜と健二は「ハマっちゃったかぁー?」と僕を冷やかした。
「ここにしようぜ」
僕は先週と同じ場所に幸喜と健二を誘った。
2人は「同じとこじゃん!」と突っ込んだが、どこから見ても一緒だしなと、文句を言うわけでもなく座った。
先週と同じ場所だけど、あの子もまた同じ場所にいるとは限らなかった。
「……あっ」
「どうした?」