真夜中の向日葵
「……遼太郎くんも暴走族?」
柚羽さんに最終確認をする。
「うん。でも、今も暴走族にいるのかは分からないよ?」
いたことは確かだ。
それだけで十分だった。
「やっぱり、厳しいよね」
あきらめにも似た、柚羽さんの溜息を隣で聞いた僕は笑った。
「あるじゃん、重要な手がかりが」
「えっ?」
「みんな、暴走族っていう繋がりがある」
胸を張って、僕はメモ帳を柚羽さんに見せた。
喜ぶかと思ったけれど、柚羽さんはひどく困った顔をした。