あたしの王子
ガラガラ
王子様が教室みたいなところのドアを開けると
もう授業が始まってるみたいだった
「お……祐介君、もう授業始まってるの?」
「え…?」
教室の人全員が驚いてこっちを見ていて、王子様も驚いていた
「え…」
「今、なんて言った?」
え?
何かまずいこと言っちゃったかな?
えっと…
「もぅ授業始まったの?」
「その前」
その前?
って?
あ、
「祐介君、もう…」
カツ
王子様は、足を鳴らして
「先生、転校生に学校案内してきますね」
と、言った
「……あ…はい、どうぞ…」
先生も小さくなっている
王子様はみさの手をひいて歩いた