幸せの契約
「由香ちゃん、こんな感じでいいのかな?」


滅多に着ないクローゼットから最近のファッション雑誌を参考にセレクト



白のシャツワンピースに太めのベルト
髪は緩く巻いてサイドに流した


「完璧ですよ!
すっごく可愛いです!」


最後にあまり付けたことの無い香水を由香ちゃんに付けてもらう


準備ができたころ
犬居さんが部屋に入ってきた


「静香様がお迎えに参られました。

ご準備は…」


犬居さんの目が私を見て止まった


「あの…変ですか?」


何か似合わないところあるかな?


「いえ。
参りましょう。」


あっさり
素っ気なく私の後についた犬居さん



可愛くないのかな?


似合ってない?





犬居さんに可愛いっていって欲しかったな
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