幸せの契約
ガバッと横になっていた体を起こす
グンッ!
両手両足が一定の方向に引っ張られて自由が効かない
パニックになりそうな頭を必死で回転させる
見ると
両手両足をベッドから
天涯へ伸びるそれぞれの柱に革のベルトで繋がれていた
力を入れてみるが
革製のベルトは元より柱さえビクともしない
何よりも
見知らぬベッドで
大の字に体を拘束されている恥じらいと恐怖が私を駆け抜けた
逃げなきゃ!
思えば思うほど体は動き
その度に
両手首と足首に縛られたベルトが食い込んだ
スプリングのしっかりしたベッドはもがく私を嘲笑うかのように体を弾ませる
「お目覚めかな?」
足元から声がして
首だけ持ち上げて確認する
バスローブに着替えた矢倉くんが壁にもたれ掛かって私を見ていた
まるで
檻の中のペットでも見るような
好奇心溢れる怪しい笑みを浮かべて
誰か…
助けて!
背中にゾクリと冷や汗が流れた
グンッ!
両手両足が一定の方向に引っ張られて自由が効かない
パニックになりそうな頭を必死で回転させる
見ると
両手両足をベッドから
天涯へ伸びるそれぞれの柱に革のベルトで繋がれていた
力を入れてみるが
革製のベルトは元より柱さえビクともしない
何よりも
見知らぬベッドで
大の字に体を拘束されている恥じらいと恐怖が私を駆け抜けた
逃げなきゃ!
思えば思うほど体は動き
その度に
両手首と足首に縛られたベルトが食い込んだ
スプリングのしっかりしたベッドはもがく私を嘲笑うかのように体を弾ませる
「お目覚めかな?」
足元から声がして
首だけ持ち上げて確認する
バスローブに着替えた矢倉くんが壁にもたれ掛かって私を見ていた
まるで
檻の中のペットでも見るような
好奇心溢れる怪しい笑みを浮かべて
誰か…
助けて!
背中にゾクリと冷や汗が流れた