幸せの契約

Christmas

蔵之助さん達が帰ってから
由香ちゃんと二人でツリーの飾り付けに取りかかる


赤や緑、金や銀のガラス玉に

虹色に輝くモール


ステッキやスノーマンのマスコット


一つ一つ
バランスを考えながら飾っていく


「鈴様!危ないですから!」

脚立に上って
上まで飾り付ける私のしたで由香ちゃんが顔を青くしていた


「大丈夫だよ!
高いところは平気だし、すぐに終わるから。」



最後のリボンを結んで私は脚立を降りた


「危険なことは控えてください。鈴様は私たちには大切なお方。ましてや大和様の婚約者でもあるのですよ?」


電飾を施していた犬居さんが真面目な顔

「まだ、正式に決まった訳じゃないもん。」


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