幸せの契約
食堂のテーブルに次々に番場さんの力作が並べられる
チキン
ローストビーフ
フルーツサラダ


テーブルいっぱいに並んだ料理の間に私達のクリスマスケーキが花を添える


「できたぁ!」

歓声が上がるなか
犬居さんがゆっくり前に歩みでる


「お疲れ様でした鈴様。
最後の準備をしませんか?」


「最後の準備?」


首をかしげる私
犬居さんがニッコリ笑う


「はい。今宵は聖なる夜のパーティーです。

鈴様にはお召し換えをしていただきたいのです。僭越ながら私達もパーティー用に着替えさせていただきますので。」



「お召し代えってお洒落してって意味ですか?」


「御意。」



そうして
私はドレスルームに入った
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