幸せの契約

Yamto Haginomiya

なに?!


ドアを見ると
赤毛の男の人が立っている


そこにいた誰よりも早く犬居さんが反応した


「大和様。いらっしゃいませ。お迎えもせずに申し訳ありません。」


犬居さんに続いて
使用人みんなが大和さんの前に立ち頭を下げる


呆然と立ち尽くす私

「いきなり悪かったな。どうしても、クリスマスは鈴と過ごしたくて。」



ツカツカと私に近づいてくる


「会いたかった。鈴。」



そして
フワッと抱き締められた

爽やかな香りと
しっかりとした感触


私は驚きすぎて動けない

なんで…?
なんで大和さんがいるの!?
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