幸せの契約
涙が溜まる


必死でこらえる




「鈴様?」



犬居さんの顔は見れなかった




「わかりました。
参加します。」



もう
犬居さんの気持ちは…
わかった



こんな惨めな気持ちのまま


悲しい顔のまま


犬居さんと最後の夜を二人で過ごすのは耐えられない


「じゃ、5時に迎えの車をよこすよ。

楽しみにしてるからな。」


大和さんはそれだけ言うと帰っていった


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