幸せの契約
「本日の朝食はベーコンエッグとレモンサラダをご用意致しました。
付け合わせはバターロールとなっております。」


並べられた豪華な朝食


「アリーモーニングティーは鈴様の好みに会わせてコーヒーをご用意致しました。」


部屋に立ち込める挽きたてのコーヒーの香り


「朝食はここで食べるんですか?」


私はまだベッドから出ていない

上半身は起こしているものの…下半身は羽毛布団の中

「?…なにかお気に召しませんか?」


犬居さんは首を傾けた


どうやら
私が今まで送ってきた

普通の朝の風景は
この人には普通ではないらしい


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