幸せの契約
学長室からの帰り道
さっきは気付かなかったけど
学生の回りには数人のスーツ姿や燕尾服姿の男の人がいる
あの人たちは
学長が言ってた「従者」なのかなぁ?
「あの…すみません。」
誰が私を呼び止めた
犬居さんじゃない
若い女の子の声
可愛らしいワンピースを着た巻き髪の女の子が申し訳なさそうに私を見る
「はい?」
「あの、私今日からここに編入したばかりで…第2講堂の福祉学部はどこですか?」
福祉学部…?
困ったなぁ
わからないよ
「すみません。
私も今日初めて、ここに来たばかりで…。」
私の答えに恥ずかしそうに驚く女の子
「あ、そうなんですか?
すみません、すみません。ご迷惑をおかけしました。」
頭を何度か下げて立ち去ろうとする
「あの、待ってください。
犬居さん…福祉学部ってどこにあるか分かりますか?」
後ろにいる犬居さんを見上げた
「はい。存じております。
今は本堂の前ですので、丁度、あちらに見えます白い建物が第2講堂でございます。」
スラスラ説明していく犬居さん
すげぇなぁ…
「こちらに地図がございますのでお持ちくださいませ。」
犬居さんは丁寧に女の子に地図を渡した
女の子が茹で蛸みたいに真っ赤になった
可愛いなぁ
でも
いきなりあんなカッコいい執事が目の前に来たら
赤面するよね…
あれ、
私はしたっけ?
さっきは気付かなかったけど
学生の回りには数人のスーツ姿や燕尾服姿の男の人がいる
あの人たちは
学長が言ってた「従者」なのかなぁ?
「あの…すみません。」
誰が私を呼び止めた
犬居さんじゃない
若い女の子の声
可愛らしいワンピースを着た巻き髪の女の子が申し訳なさそうに私を見る
「はい?」
「あの、私今日からここに編入したばかりで…第2講堂の福祉学部はどこですか?」
福祉学部…?
困ったなぁ
わからないよ
「すみません。
私も今日初めて、ここに来たばかりで…。」
私の答えに恥ずかしそうに驚く女の子
「あ、そうなんですか?
すみません、すみません。ご迷惑をおかけしました。」
頭を何度か下げて立ち去ろうとする
「あの、待ってください。
犬居さん…福祉学部ってどこにあるか分かりますか?」
後ろにいる犬居さんを見上げた
「はい。存じております。
今は本堂の前ですので、丁度、あちらに見えます白い建物が第2講堂でございます。」
スラスラ説明していく犬居さん
すげぇなぁ…
「こちらに地図がございますのでお持ちくださいませ。」
犬居さんは丁寧に女の子に地図を渡した
女の子が茹で蛸みたいに真っ赤になった
可愛いなぁ
でも
いきなりあんなカッコいい執事が目の前に来たら
赤面するよね…
あれ、
私はしたっけ?