幸せの契約

Dance party

新しい生活がやっと順調に回り出した頃

静寂の朝を打ち破ったのは一本の電話だった



「本日は大学がお休みです。どこかお出掛けなさいますか?」


朝食を片付けながら犬居さんが言った


ベッドからパジャマ姿で降りる


開け放たれた窓に向かって大きく伸びをした


「天気イイですね。
こんな日はゆっくりしたいなぁ。」


私は休みの日は家で好きなことをしてのんびり過ごしたい


「かしこまりました。」


犬居さんが部屋を出ようとしたとき


部屋に備え付けの電話が鳴った


取ろうと
手を伸ばす前に
犬居さんが受話器を取った
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