幸せの契約
それから
医者が来て診察をし、薬を処方され

犬居さんの厳しい監視の中私はベットに軟禁状態


「お薬も飲みましたし、少しお眠り下さい。目覚めたときには楽になっていますよ。」


そして私から遠ざかる犬居さん



「一人にしないで…。」

犬居さんが見えなくなった途端に
寂しさが押し寄せてきて


普段絶対言えないような
心の中をさらけ出す



犬居さんがまた視界に戻ってきた


「かしこまりました。
マイロード。」


優しく微笑む犬居さん


伸ばされた手が私に触れるのを待てずに

私は眠りについた
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