幸せの契約
体調も全快して二日ぶりの大学



「鈴!
おっはー。」



静香が私に駆け寄ってきた


「おはよー!」


「風邪大丈夫?」


心配そうに私を見る



「うん。快調ですよ。」



「あは!
なら良かったよ。」


二人で笑い話をしながら
講堂へ向かった



教室の後ろの席へ座る



「そう言えばさぁ、この前萩の宮財閥のパーティーあったでしょ?」


静香は鏡で付け睫を器用に治す


私はそれに見入っていた


「あったよぉ。
すっごく疲れたけど…。」



思い出しただけで気分が重くなる
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