死神と自殺志願少女
「なになに?

一体事故死の何が不満なわけ?

いいじゃんいいじゃん。

死因なんて」


一歩退きながらも軽そうな態度に、

私は苛立ちをぶつけた。


「よくないよ!

自殺じゃないと…

あいつらに…」


『あいつら』のことを思い出して、

なんだか悔しくなって、

唇を噛み締めた。
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