死神と自殺志願少女
驚いて下を見下ろすと、

原形をとどめない彼の死体が──







「…うっ」



地面は遠くて、

はっきりとは見えなかったけど、

間近で人が死んだことや、

自分の末路も同じなんだと考えると、

気持ち悪くなって、

嘔吐感に襲われ、

自分の足元に吐いてしまった。
< 16 / 30 >

この作品をシェア

pagetop