春-15歳のココロ-
「何が怪力よ!!

それがか弱い女の子に

言う言葉あ!?


...なんて、いつも張り合って

バカばっかりやってたよね。私たち。」

突然顔つきがかわった私に

びっくりしたように、玲太は立っていた。

「...でもね、私内心いっつもドキドキしてた。

ドキドキしすぎて、玲太に

聞こえちゃうんじゃないかなってくらい...。」

また、恥ずかしくなった私は、

玲太に背を向け、

ゆっくり歩きながらつづけた。

「この気持ちがバレないように...

ずっと、ばかみたいなこと、

やってきたけど、

本当はね、私、一目惚れだったの...。

3年になったとき、

席が隣りだったでしょ...??

その時から...。


でも、今は、その時の何倍も

玲太が好き。

玲太と一緒に過ごした1年間、

すごく楽しかった...。

高校違うけど、最後に伝えたかったの...。」

そしてまた振り向き、はっきり

こういった...。



「ずっと...大好きでした...。」



満面の笑みで...。
< 17 / 23 >

この作品をシェア

pagetop