春-15歳のココロ-
―――それは3年になった始業式の日のこと。

席が隣りだった玲太に

あたしは一目ぼれしたの。

一目ぼれ なんていったら

軽いって思われるかも

しれないけどね...違うの。

私は 玲太の中身もちゃんと

知った上で これを恋って呼んでるんだよ...??

【仲良くなりたい】

ただそれだけの思いで私は

とにかく玲太に話しかけた。

そうしていくうちに

いつしか私たちは

男女3人ずつくらいのグループで

いつも一緒にいるようになった。

馬鹿みたいな話ばっかりして。

...それくらい...

仲良くなれた。

でもね 仲良くなりすぎて

いつもいつも

告白のタイミングを逃してきたの。

玲太とは 別々の高校なのに...

伝えられなくて

結局今日まで...。



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