春-15歳のココロ-
●友×柚 02
―――
―――――柚はとある家の前で足を止めた。
そこは...見慣れたはずの葉月の家の前。
もう、何十回、何百回と押したはずの
葉月の家のチャイム。
だけど今日は、そのチャイムの寸前で
どうしても手が止まってしまう...。
ここまで来たのはいいけれど
私...葉月になんて言ったら
いいんだろう...。
ドアの前で戸惑う私の後ろから
「柚ちゃん...??」
私を呼ぶ声がした。
「...おばさん...。」
振り向くとそこには、買い物袋を
両手に抱えた、葉月のお母さんの姿...。
「久しぶりねえ...。
...どうしたの??上がらないの??」
葉月、中にいるわよ??」
「...ねえ、おばさん...
私...どうしたらいいかなあ...??」
―――――柚はとある家の前で足を止めた。
そこは...見慣れたはずの葉月の家の前。
もう、何十回、何百回と押したはずの
葉月の家のチャイム。
だけど今日は、そのチャイムの寸前で
どうしても手が止まってしまう...。
ここまで来たのはいいけれど
私...葉月になんて言ったら
いいんだろう...。
ドアの前で戸惑う私の後ろから
「柚ちゃん...??」
私を呼ぶ声がした。
「...おばさん...。」
振り向くとそこには、買い物袋を
両手に抱えた、葉月のお母さんの姿...。
「久しぶりねえ...。
...どうしたの??上がらないの??」
葉月、中にいるわよ??」
「...ねえ、おばさん...
私...どうしたらいいかなあ...??」