【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
あたしはあのときヒカルの両親に渡そうとしたお金を、おしげもなく使い始めた。


こんなお金なんか、早く消してしまいたかった。


新しい洋服や靴を買い、美容院に行って髪の毛をライトブラウンに染めた。


パン屋の店長はあたしの変貌振りに驚いていたようだけど、仕事はきちんとこなしていたので、解雇されることはなかった。


10代の子の反抗期とでも思ったのだろう。




あたしの変化は、日常生活にまで及び始めた。


これまでは、奈緒子さんのアパートと仕事先のパン屋を往復する毎日だった。


しかし派手に着飾るようになってからは、色々なところに出かけるようになっていった。


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