【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
「何か用ですか?」


あたしは素っ気無くたずねた。


「あのとき、きみにわたしの連絡先を渡さなかったことをくやんだものだ。わたしはきみのことを、えらく気に入ってしまったからね。」


男は静かに笑ってみせた。


「どう?きみは、再び3万円でわたしの誘いに乗るかい?」




あたしはどう答えればよいのか分からなかった。


ヒカルと別れ、パン屋で働いている今、あたしには男の誘いに乗る必要はない。


たくさんお金を稼ぐ必要もない。


でも・・・、あたしには別の心境が生まれていた。


お金が欲しい。


食費のためでもなく、誰かのためでもなく、ただ自分の欲望のために使うお金・・・。


お金を使いたいだけ使いまくって、何もかも忘れてしまいたい・・・。




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