【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
「はい、リリカです」


「リリカ、お客様がご到着だ」


電話越しの声は、聞きなれた男の低い声。


「初めてのお客様だから、丁寧にね」


「分かってますよ。まかせて下さい」


そう答えて、あたしは携帯を切った。




あたしは派手な水玉模様のベッドカバーに包まれたベッドを見下ろした。


二つのまくらがあたしを待ち受けるように、そこに置かれている。


いつもそうだ。


客が来る前になると緊張する。


もういい加減、そろそろ慣れてもいいはずなのに、いまだに慣れようとしない自分がいることが、腹立たしく感じられたりする。


あたしはしゃんと背筋を伸ばし、強張った体をほぐすように両腕をそっとさすった。




しばらくしてドアが開いた。
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