【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
でもこの人は、ピアスなんて一つも付けていない。


何と言っても、ヒカルがあたしに会って、あたしが誰なのか分からないはずがない・・・。


ヒカルがあたしに会って、誰だか分からないなんて、ありえないもの・・・。



「あっ・・・、ごめんなさい・・・。人違いみたいです・・・」


あたしは慌てて軽く頭を下げた。そして急いで橋をあとにした。




奈緒子さんのアパートに帰ってからも、あたしの脳裏からあの男の人のことが消えることはなかった。


誰だって、あんなシチュエーションに出くわしたら、心臓が止まりそうになると思う。


人違いだって分かっている。


でもこんなにたくさんの人がいる世の中で、ヒカル本人と見間違うくらい、そっくりな人がもう一人いるなんて・・・。
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