【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
『KOU TAKIGAWA』


ベッドに入ってから、あたしはその名前を繰り返していた。


それがあの男の人の名前であることは、ほぼ間違いなかった。


市外局番は、この街の番号。


あまり遠くない所に住んでいるはず。


別人だとは分かっていたけれど・・・、


彼の名前がヒカルでないと知って、少しがっかりした気持ちもある・・・。


この電話番号は、彼の自宅の番号に違いない。


電話して、傘を返しにいったほうがいいのかな・・・?


それとも、いつもみたいに偶然川で会うまで、返さなくてもいいのかな・・・?


迷いながら、あたしは眠りのなかに落ちていった。

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