【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
ドアの外から、見知らぬ中年男が部屋の中に入ってきた。
おなかが少し出ていて、頭のはげかけた部分を隠すように、耳の辺りの髪の毛をすくって、頭の上に乗せている。
顔には丸メガネをかけている。
ばっちりスーツを着ていることからして、どこかの会社に勤めるサラリーマンのおじさんといった感じ。
あたしは仕事用の作り笑いをし、客に向かっておじぎをすると、できるだけ甘い声になるよう、心がけながら言った。
「はじめまして。リリカと申します。よろしくお願いしまーす」
「ああ」
中年男は返事と呼ぶにはあまりに短い、牛のようなくぐもった声を発した。
男の視線はまさぐるように、あたしを見ている。
あたしの顔ではなく、体を――。
おなかが少し出ていて、頭のはげかけた部分を隠すように、耳の辺りの髪の毛をすくって、頭の上に乗せている。
顔には丸メガネをかけている。
ばっちりスーツを着ていることからして、どこかの会社に勤めるサラリーマンのおじさんといった感じ。
あたしは仕事用の作り笑いをし、客に向かっておじぎをすると、できるだけ甘い声になるよう、心がけながら言った。
「はじめまして。リリカと申します。よろしくお願いしまーす」
「ああ」
中年男は返事と呼ぶにはあまりに短い、牛のようなくぐもった声を発した。
男の視線はまさぐるように、あたしを見ている。
あたしの顔ではなく、体を――。