【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
崎本は黙ってあたしを見つめていた。


崎本と向かい合って座り、あたしは初めて崎本の目とあたしの目がよく似ていることに気づいた。



「きみがわたしの娘だったとしても、今更父親を見つけて、何をするつもりだ?

慰謝料を請求か?それとも謝罪か?」


「そんなことはどうでもいいんです。

あたしはただ真実を知りたいだけ。


あなたの手紙を読んで、愛しているという言葉がどうしても嘘だったとは思えません。

なぜ愛し合っていたのに、母を捨てたんですか?」



崎本は黙っていた。


それから顔を上げ、ぽつりとこう言った。


「わたしが弱かった。ただそれだけだ・・・」
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