【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
「きみを初めて見たとき、あの人だと思った」


崎本は静かに話した。


「わたしがあのとき、あの町に行ったのは、あの人に一目会いたかったからだ・・・。


でもできなかった。


会うことなどできなかった。


できるはずもなかった。


こんなわたしが会いに行くなんて・・・。


きみは若いときのあの人にそっくりだった。


まさか・・・自分の娘だとは思わなかったがね・・・。


わたしはいても立ってもいられなかった。


きみをあの人だと思って、ただ抱きたかった・・・。


何もかも忘れて、ただきみを自分のものにしたかった。

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