【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
「こりゃ、ひどいな。まさか、太一がそこまで落ちぶれてたとは・・・。

でもなんで、きみはここから逃げ出さないんだ?」


「鍵かけられて・・・、閉じ込められて・・・。逃げたら、絞め殺すって言われたの・・・」


「今から逃げよう」


ヒカルは思いがけないことをあたしに言った。


「でも・・・」


あたしは首を横に振った。


「逃げたら太一に殺されるよ。あたし、怖い・・・」


「ここにいたほうが、危険じゃないか。それこそ、太一に殴り殺されるかもしれない。おれが安全なところに連れてってやる。だから逃げよう」


「で、でも・・・」


「じゃあ、おれがきみをさらう。

だからきみは逃げたんじゃない。おれにさらわれたんだ。

それなら、太一だって文句は言えないだろ?

さぁ、行こう。殴られた女の子をほっとくことなんて、おれにはできないよ」






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