【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
あたしには分かっていた。


ヒカルはあの女の人に買われたのだということを。


そしてラブホテルの部屋で、いやらしいことをして・・・、


もらったお金の分だけ女の人を喜ばせて・・・、


考えたくもないのに、考えてしまう・・・。


あたしだって、前にヒカルと同じことをした。


知らない人からお金をもらって、セックスして・・・。


でもヒカルのこととなると、どうしてこんなに心が乱れるんだろう・・・。




それからあたしは、ヒカルに会うのがちょっとだけ辛くなった。


ヒカルと話していても、どうしてもあのときのことを思い出してしまう。


邪気がなくて、素直に笑顔を見せるヒカルと、あのときの色男のヒカルがどうしても重ならなかった。


ヒカルも何かを察したのか、あたしにこうたずねてきた。


「美輝ちゃん、どうかした?おれとしゃべってて退屈?」



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