【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
母はあたしのことには、まったく無関心だった。


あたしは母から愛情のようなものを、受けたことは一度もない。


真面目に怒られたことさえない。


かまってほしくて泣き叫んでも、外にほっぽり出されるだけ。


母にとって、あたしはいらない子供なのだと、幼いながらにあたしは気づいていた。




母が手料理を作ってくれたことなんて、一度もなかった。


食事はカップラーメンかコンビニのおにぎりばかりだった。


ときにはろくに食べさせてもらえず、おなかがすいてたまらないこともあった。


そんなときは、ただ飢えに耐えているしかなかった。




あたしの家の近くには、定食屋があった。


そこからおいしそうなにおいがしてくると、たまらず定食屋にかけよった。


ある時、あたしより二歳年上の定食屋の息子の太一が、食べ物の残り物を分けてくれたことがあった。


あたしには、それが嬉しくてたまらなかった。


それからもちょくちょく、太一はあたしに食べ物を持ってきてくれた。


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