【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
いつものように太一から食べ物の残り物を分けてもらい、それを食べ終わったときのことだった。



太一がふいに思いがけないことを言った。


「おい、美輝、たまには金払えよ」


「えっ・・・?」


あたしは驚いて、太一の顔を見た。


「おれが何年間、おまえを食わせてやってると思ってるんだ?」


太一は冷たい声で言った。


「で、でも・・・、これは残り物で、捨てるのはもったいないから、あたしにくれるって・・・」


あたしはおずおずと言った。


「世の中、何でも金で回ってるんだぜ」


太一はこれまで一度も見せたことのない、鋭い目つきであたしを見た。


「小さい頃は、おまえがあわれだから、ただ食いさせてやってたけど、今後もずっと金払う気ねえなら、もうやらねぇよ」




あたしがずっと太一に甘えてきたのは事実。


でもこんなふうに突然、お金を要求されるなんて・・・、


そんなこと思いもしなかった。




どう答えていいのか分からず、ひざの上で両手を握り締めたとき、


あたしは太一が異様な目つきで、あたしの体をじろじろと見ていることに気づいた。


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