好き?
第10話
指定された場所。それは光の家だった。
「一人で来て、大丈夫かな…?」
チャイムを鳴らす。
鳴らしてからすぐに、扉は開いた。
「はーい!あ、きたきた。今誰もいないけど、気にしないであがってよ。」
誰もいないのは、まずいんじゃ…?
でも、ここまで来て帰るわけにもいかなくて。
私は光の部屋に上がった。
「うわ…綺麗…」
思わず出た感想。
私の部屋とは比べものにならないほど、きっちりとかたずいている。
これが男の人の部屋とは…。
あ…また、奪われた。
男の人の部屋にはいるの、初めてだったのに。
やっぱり、こない方がよかったのかも…。
「さて、と。…どうしたの?今日、なんで嘘ついたの?言ってごらんよ。」
言いたくない。
言えない。
親友の彼氏が好きだなんて。
「いいなよ。じゃないと、ずっとこのままだよ?」
このまま…。
このままだったら、誰も傷つかないですむのかな?
傷つきたくない。
友達も、好きな人も、失いたくない。
「言えよ、凛。」
逃げられなかった。
光のまっすぐな瞳が、私をとらえて。
「あの…ね…。」
私は話し始めた。
言ってどうなることでもない。
でも、いいたくて。
ずっと誰かに、聞いて欲しいと思っていて。
「わた…し…」
聞こえてるかどうかわからない。
それでも、良かった。
ただ、言いたかった。
「さとしさんが、好き」
指定された場所。それは光の家だった。
「一人で来て、大丈夫かな…?」
チャイムを鳴らす。
鳴らしてからすぐに、扉は開いた。
「はーい!あ、きたきた。今誰もいないけど、気にしないであがってよ。」
誰もいないのは、まずいんじゃ…?
でも、ここまで来て帰るわけにもいかなくて。
私は光の部屋に上がった。
「うわ…綺麗…」
思わず出た感想。
私の部屋とは比べものにならないほど、きっちりとかたずいている。
これが男の人の部屋とは…。
あ…また、奪われた。
男の人の部屋にはいるの、初めてだったのに。
やっぱり、こない方がよかったのかも…。
「さて、と。…どうしたの?今日、なんで嘘ついたの?言ってごらんよ。」
言いたくない。
言えない。
親友の彼氏が好きだなんて。
「いいなよ。じゃないと、ずっとこのままだよ?」
このまま…。
このままだったら、誰も傷つかないですむのかな?
傷つきたくない。
友達も、好きな人も、失いたくない。
「言えよ、凛。」
逃げられなかった。
光のまっすぐな瞳が、私をとらえて。
「あの…ね…。」
私は話し始めた。
言ってどうなることでもない。
でも、いいたくて。
ずっと誰かに、聞いて欲しいと思っていて。
「わた…し…」
聞こえてるかどうかわからない。
それでも、良かった。
ただ、言いたかった。
「さとしさんが、好き」