好き?
「凛、これが私の彼氏、さとしさん!」
見てびっくりした。
うまく呼吸ができなかった。
まさか、中学の時に付き合っていた彼氏だったなんて、思いもしなかった。
「そう・・・よろしくね、さとしさん!」
それでも李亜に気づかれるわけにはいかないから、私は無理して笑顔を作る。
「じゃ、あとはお二人で!」
最後まで私は笑顔でいた。
そうじゃないと、泣いてしまう。
なんて、最悪な再開なのだろう。
会うだけならまだよかった。
でも、親友の彼氏だなんて・・・
「まだあなたのことが好きな、私はどうなるのよ・・・」
寂しげな顔をしながら、李亜の言葉を思い出す。
『私の彼氏のさとしさん!』
夢じゃないんだ。
現実なんだ。