好き?
好きでいるのは、自由でしょう?
第13話



次の日は学校だった。
二日、土、日と休みがあって、月曜日が学校なのは、普通に高校に通う私には当然の出来事で。
それでも、今日だけは、休みたかった。

私は周りをきょろきょろしながら見て歩く。
昨日『さよなら』といったのだから、会うわけにはいかないだろう。



「ここらへんはいないっと。」



安心して歩いていく。



「おっはよー…!」



背中からドンッとたたかれる。



「李亜…お…はよ!」



無理に笑った。
きずかれてはいけない。
さとしさんが好きだって。
李亜だけには、きずかれちゃいけない。



「ねえ凛、昨日どうして返信なかったの?」

「え…あ…」



そういえば、返信しなかったっけ。
忘れてた。

内容は…。

ああ、李亜とさとしさんが、キスをしたんだっけ。
思い出したく、ないのに。



「凛…?」

「あ、えっと…光と遊んでて、忘れてた…!」

「ひっどーい…!」

「ごめんごめんっ。李亜、ほら、学校いこっ!」



このままでいいんだ。
私がこのまま隠し続けて、諦めれば、何もかも平和に終わる。
これが一番、いい答えなんだよね?






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