好き?
side李亜



「失礼します。」



私は先生を探す。
あ、いた。



「先生!」

「わっ!びっくりしたわね~…」


先生が驚いてくれたことに、私はなんとなく満足した。



「はい、先生。これ日誌。」

「ご苦労様。」



私は先生の机にあるアンケート用紙をみつけた。



「これ、今日のアンケート?先生も大変だね~…」



そういいながら、私はそのアンケート用紙の束をとり、最後の回答を確かめる。


みんななんて書いたのかなー?


目に入ってきた名前は、

【三原さとし】

あ、これ、私のじゃん。


でも、よく見てみると、私の字じゃなくて。



「これ…私の字じゃない。」



それに、よく知ってる。

私は制服のポケットから、たくさんの手紙を出した。
たくさんの手紙の中から、それと同じ筆記の字体をさがす。

違う。

これじゃない。

この筆跡じゃない。


あ…。


ようやくみつけた。

この字だ。

私は差出人の名前を見た。



―凛より―



「嘘…。」



嘘…でしょう?

だれか、嘘って言ってよ。







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