好き?
「あ、李亜、終わった?」
「うん!」
…?
なんか、李亜の様子が変。
いつもと同じように見えるけど、なんだか、怖い。
「李亜、なにかあったの…?」
私は歩きながら、李亜に問いかける。
李亜は私に背を向けて、一歩先を歩く。
怒ってる…?
私、何かしたかな…?
「ねえ凛、夏休み、一緒に過ごしたいの、私って書いたんだよね…?」
ドキッ―――。
「な、なによ突然!他に思いつかなかったんだもん。」
私は平然を装い言う。
もしかして、ばれてる…?
「そんなのたくさんいるでしょ。家族とか、光さんとか。」
李亜が突然止まり、こちらを向く。
少し睨みつけ、私にこう言い放つ。
「三原さとしとか?」