好き?



「高校、一緒のクラスになれるかな?」



高校は二人とも同じ高校だった。

中学は一年だけ同じクラスで、あとは違った。



「楽しみだね、高校・・・!」

「ああ・・・」



こっちを見てるけど、悲しい表情は変わらなくて。

いつもなら、笑っているのに。



「なにか・・・あったの?」



いつもの笑っているさとしさんじゃなかったから、聞いてみた。

この時聞いたのが間違いだった。


聞かなければ、今も幸せなまんまだったかもしれないのに。



でもきっとあなたの気持ちは決まっていたよね。

だから聞こうと聞かまいと、私がふられることは、決まっていたんだよね・・・。






< 7 / 47 >

この作品をシェア

pagetop