不真面目日記
「次の時間は授業どうする?山田」
「たまには出っか…」
山田君はため息をつきながらのっそりと起き上がる。
「へー珍しい。山田が授業出るって言うなんて」
「確かに」
――――授業中――――
「…じゃ、この問題わかるヤツいるか?」
「5!!」
「違うよ山村……」
適当に答えた山村君に、侑太が言った。
山村君は少し悩んだ後、何かがわかったようにパッと顔が明るくなった。
「1か2か3か4!!」
「…うん。そうなるよね。選択肢5個しかないもんね。
5が違ったら1か2か3か4しかないもんね。
とりあえず全部言えばどれかは当たるもんね」
侑太は爽やかな笑顔で山村君の頭を撫でた。
山村君は誇らしげに笑った。
「俺凄くない?頭良くない?」
「うん。あのね、本当に頭良かったら最初から答えわかるよね」
呆れながらも山村君かわいいなぁ、なんて思う。
ふと周りを見渡すと、山田君は寝ているし、捺月と乃愛は仲良く話している。
美帆と根元君にいたっては喧嘩している。
授業出た意味ないじゃん……。