灰色のセカイ
仕事とクーラー
「暑い~」
ちなみに一ノ助が言った次の日です
昼の1時間後は
猛暑と言うべきだ
クールビズだと言ってクーラーは28度設定だが
窓からすり抜ける太陽の光、人熱にパソコンの熱気を足せば
28度なんて意味がない気がする
「課長、クーラーもう少し下げてくれませんか?」
部下の必死な願いは一人じゃなかった
この部屋にいる社員が頷いた
しかし課長は頑固だった
「だめだ!
我慢しなさい。これも立派な温暖化対策だ」
稀に見るECO人間
3児の父である課長は子供ために
熱心に温暖化対策をしてる
例えば社員の私服許可、足元にバケツを置いて足湯ならぬ足水、小型扇風機にうちわプレゼント、これで夏を乗り切ろう
と毎年言っているそうだ
ガックリとしながら社員は暑いと口走りながら仕事を続けた