職場内恋愛
第4章
左隣
「ごめんなさい!先生!!」
突然現れた腹黒京地は頭を下げる。
『どうした?京地』
そう言っても京地は頭を上げない。
『真、とりあえず頭上げよ?な?』
秘密の場所で一緒にタバコを吸っている涼が京地に言う。
「全部…全部、あたしのせいなんだ。
ホントにごめんなさい!!」
涼が声をかけても京地はさっきの体勢のままで。
いったいコイツは何を言っているんだろう。
俺に、謝るような悪いこと…したのか?
『京地、なんだよ?
説明してくんないと分かんないだろ?』
そう俺が言うとやっと京地は頭を上げた。
そして言う。
「あたしが奈々ちゃんを止められなかったんだ…」