職場内恋愛




―Side 真―


席替え…ラッキーだったな、あたし。

まさか1番後ろだなんて。


寝よう。絶対寝よう。


そう心の中で喋りながら体育館へ入って行く。



「………あれ?奈々ちゃん?」


今気がついた。

目の前に奈々ちゃんがいた。



「え?……真?!」


奈々ちゃん。


明らかに中学生に紛れてた。

もう中学生にしか見えなかったよ。


若い。ってか若過ぎじゃない?



「相変わらず背、ちっちゃいね」


ちなみに奈々ちゃんとあたしが並べばあたしのほうが高い。




「うるさいっ!

気にしてること言わないでよ!」


奈々ちゃんは怒るがあたしは気にしない。


どうせこんなやりとりはいつものことだし。






< 139 / 425 >

この作品をシェア

pagetop