職場内恋愛
「いやぁ~ついに明日からですね」
いつもの秘密の場所。
今は俺と山崎先生しかいない。
いつもなら涼がいるが、アイツはまだ授業中。
『ですね~…
ちょっと憂鬱ですよ、寝不足確実ですし。』
なんて言ったって夜回りがある。
あれほどイヤなことはない。
「まあ…昼間の態度次第で夜回りやるかどうかは話し合いますか。
じゃないとこっちの体力が持ちませんよ」
山崎先生は苦笑い。
確かに体力が持たないと思う。
まあヤツ等は若いから寝不足だろうが関係ないだろうけど。
「あの、1つだけ聞いていいですか?」
山崎先生は手すりに体を預ける。
こっちからは山崎先生の表情は読み取れない。
「橋野先生のこと…まだ、好きですか?」
唐突で、そして俺を惑わせる質問。
タバコを持つ手が震えた。
『好き…ですよ?』