職場内恋愛
相原と別れた俺は京地を探す。
でも京地はなかなか見つからなくて。
俺は館内を歩き回る。
『……………あ』
人が少ないコーナーのイスに京地を発見。
隣には奈々。
京地、ちゃんと見学しろよ。
と、思いつつ俺は2人の会話が気になって仕方がない。
少し近づく。
でも小声で話しているせいか所々しか聞こえない。
「でも…違うよ…奈々ちゃん…」
とぎれとぎれになる京地。
でも何か必死に奈々に言い聞かせているのはここからでもよく分かった。
「真…だけど、私には…まだ…なんだよ」
奈々の言葉は肝心なところが聞こえない。
もうちょっと近づきたい…
もうちょっと大きな声で話して欲しい。
そんな願いが通じるはずもなく、そのまま2人はどこかへ行ってしまった。