職場内恋愛





「あ!藤堂先生!!」

安藤が言おうとした瞬間、奈々が駆け寄って来る。




「あの、真が部屋にいなくて…

同じ部屋の子に聞いたら今ちょっとお取り込み中。とか言われちゃって…


どうすればいいですか?」


京地がいない?

アイツ…どこへ行きやがった??



『もう仕方ない!

藤堂先生も奈々ちゃんも聞いて!!』


安藤はなぜか投げやり。



『今、俺らの部屋に京地と賢がいます。

藤堂先生なら…どういうことか分かりますよね?』


安藤が覗き込んでくる。


あぁ…なるほど。

そういうことか。


すぐにピンと来た。


そりゃあ邪魔しちゃいけねぇな。



「え?先生は分かったんですか?」

奈々は不思議そうに首を傾げる。


相変わらず、鈍いんだな。奈々。








< 160 / 425 >

この作品をシェア

pagetop