職場内恋愛
「あ!藤堂先生!!」
安藤が言おうとした瞬間、奈々が駆け寄って来る。
「あの、真が部屋にいなくて…
同じ部屋の子に聞いたら今ちょっとお取り込み中。とか言われちゃって…
どうすればいいですか?」
京地がいない?
アイツ…どこへ行きやがった??
『もう仕方ない!
藤堂先生も奈々ちゃんも聞いて!!』
安藤はなぜか投げやり。
『今、俺らの部屋に京地と賢がいます。
藤堂先生なら…どういうことか分かりますよね?』
安藤が覗き込んでくる。
あぁ…なるほど。
そういうことか。
すぐにピンと来た。
そりゃあ邪魔しちゃいけねぇな。
「え?先生は分かったんですか?」
奈々は不思議そうに首を傾げる。
相変わらず、鈍いんだな。奈々。