職場内恋愛
『京地…ちゃんと説明しろ』
なんとか立っているのが精一杯で。
頭の中は混乱。
どう整理していいのかも分からない。
「先生が美優さんと話したあとに、奈々ちゃんが美優さんと話したでしょ…?
で、話してたとき奈々ちゃん、思ったんだって。
もしかして美優さんの記憶は戻ってるんじゃないか、って。
それで本人に聞いてみた。
そしたら、
約1年前に記憶は戻った。
って言われたんだって。」
京地はまた、グラウンドに目を向けた。
そして続ける。
「奈々ちゃんは美優さんに聞いた。
先生に記憶が戻ったことは話さないのか、って。
そしたらね?美優さん言ったんだって。
自分に優作を幸せにすることはできなかった。
だけどあなたにならできる、って。
だから優作を幸せにしてほしい、って。」