職場内恋愛




パニックになりかける俺に聞こえてきたのはこの言葉。


安心して…?

なんか秘策でもあんのか?


「奈々ちゃんに告白したのって先輩なんだ」


奈々を見ると頷いていた。

3年だったのか、アイツ。



「だから、先輩に言っておいた。


フラれたのみんなに知られたくなかったらさっき見たこと聞いたことは全部黙っておいて、って。」


京地…お前、先輩にそんなことを…



「心配しなくてもいいよ。

ただ今後気をつけてください。


んじゃ、また、奈々ちゃん、藤堂先生」


京地は颯爽と秘密の場所を出て行った。




「なんだか…真に助けられてばっかり」



『……だな』


怒られてばっかりでもあるけど。








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