職場内恋愛
『おはよ、奈々』
目が覚めるともう横に優作はいなくて。
ダボダボのスウェットを引きずりながらリビングへ行く。
目の前の机の上には鮮やかな朝食。
「おいしそう!
ありがとう、優作」
『ん』
優作は少し照れくさそうに微笑む。
昨日のことはなかったかのような朝。
窓から入ってくる朝日が眩しかった。
『あ、奈々。
これ、目に当てといたほうがいいぞ』
優作はそう言って保冷剤を渡した。
え…?
目…?
洗面所に駆け込むと案の定真っ赤に腫れた目。
起きたとき、いやに目が重いと思ったのはそのせいなのね…